niconicoとは動画も音源も違っています
あ、この曲投稿するんだ、と思った。このタイミングで。
一時期は初音ミクに対して愛憎入り混じるような感情を見せていたcosMoさんだったが、その過去も引っくるめてミクさんとの「完全和解」を表明したかのようだった。
ここ一年のcosMoさんの活動を振り返ってみる。
2018年夏、「初音ミクの消失-Real And Repeat-」がリリースされた。その後書きで『自由すぎる未来』へ突き進む表明をしたこともあり、ひょっとしたらもうVOCALOIDとは距離を置くのかな、と思っていたが、そうはならなかった。むしろ近年でもっともVOCALOID界隈に向けて活発に発信していたように見える。
「感傷マゾヒスト」からはcosMoさんの困惑が見て取れた。『悔しいけど何かあるような気がした』『夏』に高まる心と、素直にそれを表現できない気持ちがせめぎ合っているようだった。実のところ「昔は良かった」と罵声を浴びせていたのはcosMoさんも同じだったのかもしれない。
麦わら白ワンピのミクさんに煽られたい…煽られたくない?
2019年に入ってからは、4~6月にかけて4つの新曲が投稿された。まあ全部企画曲なんだけど、それに全部映像つけて投稿できちゃうフットワークの軽さはモチベーションの高さから来てるんじゃないかと思う。
また、「いいタイミングだから」と既存曲がいくつかYouTubeに投稿された。これもこれまでのcosMoさんにはなかった動きだ。「ANTI THE∞HOLiC」なんかイラスト新規書き下ろしまでしちゃってるし。
8月頭、『夏』の続編と称して突然の水着回が繰り広げられる。
来年はアカリチャンも海行けるといいな…
レゲエチックな曲調とともにミクさんリンさんたちが無邪気にちちくり合う、辛気臭い気持ちを吹き飛ばす素敵な水着回だった。GUMIちゃんは閉じ籠もるのをやめて、開放的な『夏』を楽しむことにしたのだ。よかったね!!!
それにしても『来年までとっておくよ 死にたくなるようなこの気持ち』と歌詞に残してしっかり1年後にお気持ち表明するcosMoさんほんと律儀……
そして8月31日、冒頭の「浅黄色のマイルストーン」投稿となる。
どんな困難が待ち受けようとも
決して未来への歩を止めない――
その誓いをこの歌にこめ
まだ見ぬ明日へと踏み出す
わざわざミクさんの生誕日に合わせて投稿されたのは、ただ単に記念日っぽい曲を投稿しとけ的なノリではなく、「『サイコーの夏』を楽しむことができているよ」という状況報告を兼ねているのだと、そう思えてならない。
※この記事はcosMoさんが自らの心情を適宜曲に投影していることを前提とした個人の感想であり、実際の心情を保証するものではありません