理想論は同意できても、現状を改善できるものではない。
10連休で皆がリフレッシュできたかというと別にそういうこともなく、出かけた先の観光地やアミューズメントパークで人混みに揉まれて疲弊した人も多いらしい。働き方改革が叫ばれて、一斉定時退社だのプレミアムフライデーだのができたけれども、そもそもみんな揃って働いて休んでなんてやってたら平日も休日も人混みだらけで暮らすことになるんだからそりゃ休まるものも休まらない。
有識者やコラムニストはそれを察知しているのか、休みを増やすんじゃなくて皆が自由に有給休暇を取れるようにすべきだ、とかやれフレックスタイム制だテレワークだ時差出勤だと提言してて、そりゃそのほうがありがたいと思うのだけれども、そういう先進的な企業はまだまだ一部しかないし、そこには頭脳明晰で能率的な人たちがひしめき合っているように見えて、とても凡人が夢見れる状況ではない。
自分のこれまでの経歴を鑑みれば、普通レベルに働けて普通レベルに休める今の環境ですら恵まれているとは思う。ただ現実として満足できていない自分がいるので、こんな理想的な働き方をしている人がいますよ!なんて情報は知らなかったほうがきっと幸せだったのだろう。
こうだったらいいのになあ、とため息をついたところで変わるわけでもなく、かといって会社に提言できるほどの芯の強さを持ってるわけでもないし、スパッと転職できるほどのエネルギーも持てないし、結局ダラダラ享受するんだけれども、現実を見つめれば見つめるほど「こんな達観して生きてても意味なくね?」という絶望感が沸々と浮かび上がってくるので、思い悩むことってほんと無駄だなあと思います。こんな陰鬱な文章読んでる暇があったらそこら辺歩き回ってエンドルフィンやセロトニン分泌させたほうがよっぽどタメになるからみんな読まなくて良いよ。もっと早く断っとけよって話だけど……