ガンダム ←つよい
ドラゴン ←つよい
勇者ガオガイガー ←知らんけどぜったいつよい
もう長いこと『Jenga』という活動名義を使わせてもらっているんですが、本当に自分のキャラクター性に合っていないと感じています。「ジ」で始まって「ガ」で終わるとか強そうすぎる。もう今から『レーヨン田中』とかに改名したい。名義から濁音をなくしたい。でも十数年同じ名義を使い続けていると今更変えられないんですよ。「なんであいつあんなヘンテコな活動名義なの?」と思うような活動者はだいたいそんな感じでなんとなく名乗って変え時を見失った人だと思ってください。
「別にそんな気にすることないんじゃない?」と思われるかもしれないけど結構大事だと思うんですよこういうの。『Ado』とかもう語感から強そうなイメージを与えるし、『まふまふ』だともういかにも可愛らしいマスコットキャラクターみたいなイメージになる。
濁音の多い言葉は大きかったり、強そうだったりするイメージを持つそうである。ポケモンの名前につく濁音の数を進化数ごとに集計すると、進化数が多いと濁音の数も多くなる傾向にあることがわかっている。
ポケモンって進化すると大きくなるわけじゃない。じゃあ「それは何で?」って考えてみると、濁音って発音するときに口の中が大きくなるんだよね。だから、「濁音=大きい」っていう感覚を私たちが持っていてもおかしくないんだよね。もしかしたら、そういう感覚をポケモンの名前をつける人が使っているのかもしれないね。
「ことば」と「音」で遊ぼう! <小学生と学ぶ超言語学入門>
こういった語感によって特定のイメージを想起させる現象を「音象徴」と呼ぶそうである。音象徴には他にも、マ行やラ行等の多いことばは柔らかみを感じたり(共鳴音)、カ行やタ行等の多いことばは硬そうなイメージを持ったりする(阻害音)等も当てはまるそうである。
下の2つの図形にmaluma(マルマ)とtakete(タケテ)という名前を付けてくださいと言われたら、みなさんはどちらをmaluma(マルマ)、どちらをtakete(タケテ)と名付けますか?
どうでしょうか。左の角ばっている図形にtakete(タケテ)という名前をつけませんでしたか?頭の中で「この角ばっている方、なんだかタケテっぽいなぁ」とか思いませんでしたか?これはヴォルフガング・ケーラーさんという心理学者が行った実験です。この実験で、多くの人が左の角ばった図形をタケテと名付け、右の丸っこい図形にマルマという名前を付けました。マルマはすべて共鳴音、タケテはすべて阻害音でできていますね。
日本科学未来館 科学コミュニケーターブログ
こんな感じで語感が持つイメージって案外引っ張られるものなんで、これからインターネット活動者になりたい人はこの音象徴ってやつを頭の片隅に入れておいても良いんじゃないでしょうか。まあ自分への解像度が高い人なら自然と自分に合った名付けができるんでしょうけど、僕みたいに適当に名乗るとあとでギャップに苦しむかもしれないので⋯⋯