『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』所感

おもしろかったです!!!!!!

普段ゲームの情報を能動的に収集していないので、このゲームの発売も評判が良かったことも一切知らなかったんです。ただ今年のGWにクリアした都市伝説解体センターの感想を読み漁っていると結構な人が比較対象としてこのゲームを挙げていたので、じゃあプレイしてみようじゃないかということで買ってみました。ちょうどセールをやっていて、定価2000円弱のところを1200円くらいで買えました。クリアした今となっては「こんな安くで買えちゃって良かったんですか?????」と思っちゃうのですが……


正直なところオカルトな話にそんな興味があるわけじゃないんで、本所七不思議だの蘇りの秘術だのの話が繰り広げられても「う~ん……?」という感じで今ひとつハマりきれなかったんですが、最初にプレイヤーが操作する興家彰吾が呪詛を使えるようになって、生きるか死ぬかのデスゲームが繰り広げられると面白くなってきちゃいましたね。まああんな矢継ぎ早にライバル共を呪殺してしまう積極果敢なアウトサイダーは興家くらいしかいないというのは後になって気づくのですが……

菩薩のような目で淡々と呪殺する興家、覚悟キマりすぎている

興家彰吾の墨田区呪殺無双編が終わるといよいよ本編という感じでミステリーに舵が切られていくのですが、こういうテキスト中心ゲームの根幹を担う「会話の面白さ」ってのがすごく良くできてるんですよね。特に津詰徹生と襟尾純の刑事コンビは隙あらば漫才めいた会話をし始めるので、難解で重苦しくなりがちなゲーム展開に軽妙さを与えてくれました。彼らのおもしろ会話劇のおかげで楽しくストーリーを進められました。ネットミームに頼らずとも語彙とテンポ感で笑わせてくれるところ、ライターさんのプロの業を感じましたね。

こいつら一生漫才やっててくれ 誰も死なないでくれ……

最後はゲームプレイヤーが自然と受け入れている要素すらも物語に組み込んでいく、ってのが唸らせるものがありました。すべてが解き明かされたときの「繋がった感」が気持ちよかったです。伏線回収も丁寧で、振り返ってもほとんど破綻が感じられないです。

Steamのレビューでもちょいちょいあったんですが、「スクエニってDQとFFしかないやん」という固定観念を覆す一作でした。続編、お待ちしてます。来ますよね???リリースから2年経った今も公式Xが積極的に発信してますもんね?????

ネタバレ含むオタク語りは次のページでやります。

真空○ェシカ○北が小ボケで言ってそうな台詞(偏見)