梔子

ボーカル・作詞でご活躍されているAnnabelさんが、昨年大晦日に結婚を発表された。

(イラストにビール描かれてるけどそんなに酒好きなのかな…………)

 
私がAnnabelさん自身を認知し始めたのがほんの1、2年前の話で、ファン歴?としてはまだまだ短かった。bermei.inazawaさんのCDでちょくちょく美しい歌声を披露されていた辺りからちょっと気になり始め、M3で購入したアルバム「Chords」でアニソンファンなら知っているであろう名曲「対象a」が収録され、そのクレジットにAnnabelさんが記載されていたところで一気に興味を持った。(anNinaというユニットを組まれていたらしい)そして昨年の春M3で 「fall into a lilac slumber」 、夏コミで 「cosmic gardener」 、11月のコミティアで 「路地裏回想録」 と立て続けに購入。作曲陣とAnnabelさんの息の合った世界観に魅了されてきた。
(ほんと美しいボーカル好きよな俺……)
(ちなみに音楽趣味の合うちょまさんに「cosmic gardener」を聴かせたら私以上にAnnabelさんにドンハマりしてすっかり心酔してしまい、コミティアでファンレターを渡しにいくまでに至っている…………)

この中で「路地裏回想録」は変わったリリース形式をとられていた。
作品自体は日記帳のような本になっていて、曲は11月~1月まで月1回、購入者だけが配信データを受け取れる。
そして12月に配信されたのが「梔子」という曲だった。私はAnnabelさんの朗報を目にした瞬間、この曲の詞が思い起こされた。

「いつかは誰かと」 期待はすれど影はなし 
地元の子らはやけに早い そんな話は後回し
いつかは誰かにってね 期待外れのこの私
自問自答に飽きはない そんな時だけ懐かしい 

路地裏回想録 「梔子」より

最初に詞を見たとき、Annabelさんまだ結婚してらっしゃらなかったのか?と思った。それは半分間違いだった。作品名に”回想録”とある通り、結婚が決まるまでの葛藤が記されているのだろうと解釈した。

Annabelさんはアルゼンチン、ブエノスアイレスのご出身だそうだ。日本人とのハーフなので、地元を離れて活動することへの理解は得られているのかもしれないが、いつまでも結婚の話がないとなると、地元の知人たちがどう思うかは想像に難くない。たとえ「自分は遅くなったって構わない」と思っていたとしても、価値観の違いは心を蝕んでいくだろう。

曲名の「梔子」がまたニクい。こんなところでいちいち解説しなくてもちょっと調べればその意図が分かる。 この記事をわざわざここまで読んでくれたのであれば、Wikipedia見るくらいでいいので梔子のことを知っておいてほしいと思う。詞は苦悩ばかりが取り上げられているが、それだけではないことが分かる。

そして「梔子」含めた路地裏回想録の作編曲を担当されたのが、Annabelさんの夫となる田口囁一さんだ。Annabelさんの歌声に合った、繊細で奥ゆかしい音楽を作られていたと記憶している。今後もお互いに刺激しあって素敵な作品を作り上げてくれるのだろう。おめでとうございます。

1月配信となる3曲目「after all」ではどのような出来事を綴ってくれるのだろうか。待ち遠しい思いである。