【Original】
Music / lyrics:小林オニキス
仮想アルバム企画「歌い手で繋ぐ歌アルバム~2009夏~【夏色の音符】」で、今となっては超豪華絢爛な歌い手さんたちと共に参加した際、この曲を歌って投稿しました(Je名義)。
本アルバムで9年ぶりに歌い直したことになります。
作者の小林オニキスさんはVOCALOID黎明期を知る者なら知らない人はいないほどのカリスマ性を持った方であり、そんな方に使用許可のメールを送るのはほんっっっtと緊張しました……………
あの小気味のよい文章から漂うインターネット・サブカルチャー・猛者感……………お近づきになるのも烏滸がましいという気持ちでした。
快く許可いただけてホッとしました。
しかもこのうつけ者、「やっぱCD収録だしマスタリング前の音源が欲しいです…………」などと我侭を宣うのです。
ORCAは2008年に発表された曲です。10年前の曲です。はい……
案の定見つからなかったのですが、「じゃあ少し手を加えて新しく用意しますよ」というあまりに聖人すぎるご返信をいただき、私はPCの前でひれ伏せざるを得ませんでした。
……いやマジでこんな縁もゆかりもない歌い手にここまでしてくれます普通?
そうして製作いただいた今作のオケは、どう聴いても9割方音源入れ替わってます。少し手を加えた?とは?……
今作はオリジナルにはないコーラスワークが入っています。これは9年前に歌ったものをほぼ踏襲しています。
録音のときに何も手こずることなくスッと録れてしまったのが驚きでした。9年ぶりなのに身体が覚えてるってスゴいな人間!
コーラスは今振り返るとかなり合唱っぽい構成だな~と思います。フレーズを追いかけて追いつくところとか。合唱やってたのがこういうところに影響してたんだなあ、と思うとなんだか感慨深かったです。
(大学で合唱サークルに所属してました)
メインのほうはぽつり、ぽつりつぶやく感じの歌い方を意識しました。9年前の「声作るので精一杯やぞ!!!!」な感じから随分進化したと思います。
オニキスさんからは2MIXのほか「ステム」と呼ばれるパラデータをある程度まとめた音源をいただきました。ステムは2MIXよりもミックスの自由度があがり、なおかつ扱いやくすて非常に捗りました。ご配慮に感謝です。
オニキスさんの曲の中ではさよならアストロノーツと並んで指折りに好きな曲です。この世界観が年を取るごとに身に染みるようになりました。「身近だと思っていた人がどこか遠い世界へ行ってしまったように感じた」ことが増えたのかもしれません。みんな置いて行かないで……………………
私のアクの強いアレンジが受け入れてもらえるのかどうかは分からないのですが、曲調といい雰囲気といいもっとも「らしさ」が出た曲になったと思います。